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2023年5月2日
アニコム ホールディングス株式会社
世界最大規模の犬の腸内細菌叢データ約17万件を分析!
犬にとっての悪玉菌が明らかに
アニコムグループ(親会社:アニコム ホールディングス株式会社、代表取締役 ⼩森 伸昭)では、2016年からペットの腸内細菌に関する調査・研究を開始し、腸内細菌と健康の関係性について分析を行ってまいりました。この度、約17万件の犬の腸内細菌叢検査結果と約64万件の保険金支払データを分析した結果、犬の健康に深く関わっている悪玉菌や善玉菌等が判明しましたのでお知らせいたします。
※世界最大規模:2023年5月2日時点で、世界で犬の腸内細菌叢検査を実施している各社の公表データからアニコムグループにて調査
■犬の腸内細菌叢を分析した結果
保険金支払データと犬の腸内細菌叢検査結果をクロスさせて分析したところ、主だったポイントとして、以下2点が分かりました。
・加齢によって、腸内細菌叢の多様性が低下する
・加齢によって、プロテオバクテリア門エンテロバクター科の細菌が増加する
さらには全ての年齢においてプロテオバクテリア門エンテロバクター科の細菌が多い方が、ほぼ全ての疾病(誤飲・骨折を除く)の発症率を引き上げており、必要とされた診療費も増加していることが分かりました。
これらのことを踏まえ、アニコムグループでは、犬の腸内細菌叢を、疾病の発症率や診療費の多寡にもとづいて悪玉菌・善玉菌に分類し、新たな腸内細菌叢検査結果の判定に繋げてまいります。

※多様性:腸内細菌叢の多様性の指標である「Shannon Index」をもとに算出
※N=166,137

※N=166,137


※発症率:腸内細菌叢検査を実施したペット保険の契約(誤飲・骨折の請求がある契約を除く)のうち、1年間に一度でも保険金請求があった割合
※エンテロバクターが「増殖している」または「寄せつけていない」状態:腸内細菌叢におけるエンテロバクター科の占有率が「10%以上」または「0%」の状態
※プレボテラを「持っていない」または「持っている」状態:腸内細菌叢におけるプレボテラ科の占有率が「0%」または「0%より大きい」状態
■新たな健康づくりを、日々の食生活でサポート
アニコムグループでは、これまで腸内細菌叢検査をお受けいただいた方に検査結果をお伝えしておりますが、今般明らかになった分析結果を踏まえ、順次、新たな腸内細菌叢検査結果をお返しする予定です。
●「整腸力」判定

▲「整腸力」判定結果イメージ
「整腸力」とは、さまざまな種類の悪玉菌や善玉菌が腸内に存在するか(存在する場合はその比率)等をスコア化し、健康状態(保険金支払データ)と紐づけ、アニコムグループにて作成した指標です。「とても高い/高い/普通/ちょっと心配/心配/とても心配」と6段階にクラス分けしており、愛犬の腸内細菌叢検査の結果がどの段階にあるのかが一目で分かります。
あわせて、判定根拠となる悪玉菌・善玉菌の保有有無等の検査結果についてもご提示します。善玉菌の中で足りない菌がいた場合、その菌をサポートするとされる食材をとることで、「整腸力」を上げられる可能性があるとアニコムグループでは考えています。
このような新たな情報をお客様に提供することで、保険会社グループとして掲げている「入って健康になる“予防型保険”」の実現に向け、尽力してまいります。
【問い合わせ先】
〒160-0023 新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39階
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