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人権尊重
アニコムグループでは、経営理念の実践にあたって、わたしたちの事業活動から影響を受けるすべての人々の人権の尊重・啓発に努めています。
■人権基本方針の策定
あらゆる人の基本的人権を尊重すべく、「グループ人権基本方針」を定め、人権の尊重に取り組んでいます。
■ワークライフバランスの推進
2017年度から在宅型テレワークを導入しています。柔軟な働き方を受容し、更なるワークライフバランス向上を目指した環境づくりに努めています。また、ペットの慶弔休暇や、ペットの誕生月にも取得できるバースデー休暇、週2日のノー残業デー、子ども参観日の開催など、ペットを含む「家族」のための制度やイベントを大切にしています。
■安心して働ける職場環境の整備
「グループ人権基本方針」において、いかなるハラスメントも容認しない旨を定め、ハラスメント防止に取り組んでいます。役員、管理職に限らず、全役職員を対象にEラーニングを活用したハラスメント研修を実施している他、社内外に設けた通報窓口の設置などに取り組むことで、役職員がより働きやすい職場環境を実現するよう努めています。
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ダイバーシティ
アニコム グループでは、「それぞれの命が持つ個性の違いを互いに尊重しあい、分業協力することで、世界中に「ありがとう」を拡大」することを経営理念に掲げ、多様性を重視・尊重した経営を行っています。
これは、命あるものがお互いに理解し、ともに一つの目的に向かって力を合わせることで、これまで不可能と思われていたことが可能になると考えているからです。
この経営理念に基づき、性別、国籍、人種、職務経験等を問わず、能力ある人材がその能力を最大限に発揮し活躍できる環境の推進に取り組んでいます。■女性活躍推進
「グループ人事管理基本方針」において、性別にこだわることなく、互いに尊重し合い、能力ある人材がその能力を最大限に発揮し活躍できる環境を提供することを定め、女性活躍の推進に取り組んでいます。
管理職における女性の比率は、長期的には、全従業員数における女性従業員比率と同程度を目指します。2022年3月末現在、グループ全体の女性社員の割合は約6割、管理職に占める割合も約3割となっています。■子育て支援
性別を問わず積極的な育児休業取得を推奨しており、出産を迎えたほぼすべての女性が産休・育休を取得し、半数を超える男性が育休を取得しています。
また、育児休業の延長限度を、法定を超える3歳まで延長可能としています。復職後も、法定を超える、子どもが小学校6年生を修了するまでの間、短時間勤務制度を活用できるようにし、育児と仕事を両立できるよう支援しています。■障がい者雇用
人事部門が主体となり、積極的に雇用を促進しています。入社後は必要に応じて配属部門に「支援担当者」を配置するメンター制度を採用し、個々の状況に応じた支援体制を構築しています。
■配偶者の範囲拡大
アニコム損保のペット保険の約款では「被保険者」に「本人の配偶者」も含めています。「配偶者」には法律上の婚姻の相手方だけでなく、事実婚関係や同性のパートナーも含めるため、「婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者および戸籍上の性別が同一であるが婚姻関係と異ならない程度の実質を備える状態にある者を含みます」と明記しています。また、就業規則においても、特別休暇の対象となる配偶者の範囲に同性のパートナーを含むことを明記しています。
「ペットも家族」と考えるアニコムは、性別に左右されない多様な家族の形に寄り添っていきます。 -
人的資本
人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる人的資本経営を目指し、取り組みを行っています。
■人材育成方針及び社内環境整備方針
多様性の確保に向けた人材育成方針及び社内環境整備方針として「グループ人事管理基本方針」第3条において以下のとおり定めています。
(基本理念)
第3条
(5)人材育成・能力開発
①グループ各社では、常にオープンで公平な教育機会を提供し、個々の能力や適性を尊重しながら互いに協力し自由に競い合うことで加速度的な成長を遂げることを目的とし、人材育成・能力開発に努める。
(7)福利・厚生
グループ各社では、社員とその家族の健康的で豊かな生活を支える一助として、個々の価値観、ライフスタイル、多様なニーズに対応した福利厚生制度の充実に努める。■従業員の能力開発
常にオープンで公平な教育機会を提供し、真のプロ人材となるような能力開発に努めています。
社員全員が経営的な視点を持つことを目的に、部署を定期的に異動する「ジョブローテーション制度」を推進しています。様々な職域を経験することで、ビジネスを様々な角度から分析できるようになり、やがて経営を語れるようになります。社員全員が万能細胞になり、また、組織の全体像を理解することで、誰もが経営に対して意見ができる風土が作られ、個人はもとより会社全体のボトムアップになると考えています。
また、それぞれの階層で必要なスキルや姿勢を身に着けるため、新入社員や次世代マネージャー、管理職といった階層に分けて研修を実施しているほか、社員向けの自己研鑽セミナーとして、定期的に「アニコム大学」を実施しています。エクセル研修や財務諸表の基礎など業務全般に関わる基礎から、動物介在活動やエキゾチックアニマルの密輸問題といったどうぶつに関わるアニコムならではのテーマまで、幅広いテーマを取り扱っています。■全社員一人一特許戦略
サステナビリティを巡る難解な社会的課題を効果的に解決する組織を作っていくために、社員自身の自発的な探求心や使命心をベースに遂行していける仕組みづくりを行っています。これによって、様々な個性を持った多様な人財が自由な発想でかつより本気になって業務に取り組むことを可能にし、人間の集合知の力をさらに引き出し得ると考えています。
これを可能にするアニコムグループ独自の仕組みとして、従来の組織とは異なり、職務遂行を通じてなされた個々人の努力やそこで得られた発見等をより個々人の存在と紐づけ、社会に広く認知させ伝達し、社会を豊かにするべく残されていくよう「全社員一人一特許(論文等)戦略」を実行しています。これにより、全社員が、今の時代を共に笑い涙し悩みながらも生き抜いた証を、言わば社会学的な子孫として残していけるようにしていき、個々人の存在についても更に意味を与え得る人材戦略を推進していきます。 -
災害支援
気候変動等の影響による自然災害激化や戦争など、困難な状況が続いています。こうした状況の中、アニコムグループでは、ペットとその飼い主を中心に、災害支援を行っています。
■災害時のペットの救援・支援
2015年6月に、2台の災害用どうぶつ診療車を導入しました。災害時に被災地の動物診療施設が機能できなくなってしまった場合に備え、被災地での動物の診療・救護活動を目的としています。2016年の熊本地震、2018年の西日本豪雨などで、当社グループの獣医師及び診療車を現地に派遣し、被災どうぶつの診療、健康相談などを実施しました。
また、2022年には静岡県で発生した大雨により被災した犬32頭を、アニコムグループが保有する動物病院跡地に避難させ、保護活動を行いました。
その他、国内外を問わず災害発生時に以下の通り、寄付を行って現地の被災動物支援を実施しました。対象災害 寄付日 寄付金額 寄付先 トルコ・シリア大地震 2023年5月11日 6,858,845円 IFAW(国際動物福祉基金) モロッコ大地震・リビア大洪水 2023年11月7日 3,845,585円 IFAW(国際動物福祉基金) 能登半島地震 2024年3月8日 24,955,224円 令和6年能登半島地震動物対策本部 台湾東部沖地震 2024年5月22日 1,670,548円 IFAW(国際動物福祉基金) ■ペット防災の啓発活動
▲彩の国さいたま 動物愛護フェスティバル2024 ▲神奈川県動物愛護センター冬の開放デー ●防災セミナー・イベントの開催
▲彩の国さいたま 動物愛護フェスティバル2024 ▲神奈川県動物愛護センター冬の開放デー ペット防災の普及・啓発に向けて、セミナーやワークショップ・イベントを実施しています。
【実績(一例)】
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イベント出展
2024年9月20~22日 インターペット大阪 防災ブース -
ご契約者向けのセミナー・ワークショップ
2018年9月1日 第1回防災教室
2019年8月17日 第2回防災教室
2019年11月9日 第3回防災教室
2020年3月1日 第4回防災教室 -
グループ病院におけるセミナー・ワークショップ
2022年9月25日 犬の飼い主向け防災セミナー
2022年10月9日 猫の飼い主向け防災セミナー -
自治体、獣医師会のイベント等
2022年11月5日 大分県獣医医師会防災講習会(ワークショップ開催)
2024年5月25日 千葉県愛護推進員向けセミナー(セミナー講師)
2024年10月12日 彩の国さいたま 動物愛護フェスティバル2024(展示、ワークショップ開催)
2025年1月18日 神奈川県動物愛護センター冬の開放デー(防災セミナー講師) -
避難訓練の支援
2022年11月6日 今治市ペット同行避難訓練ブース出展
2023年9月23日 茅ヶ崎市保健所愛犬の避難訓練 ワークショップ開催
●15どうぶつ種の防災手帳
アニコム損保では、「アニコム オリジナル防災手帳」を2018年から提供しています。
もしもの時にわが子のプロフィールや健康状態を記した防災手帳があると、預け先への申し渡しや迷子捜索などがスムーズに進みます。どうぶつの種類によって備えるべきものも異なるため、アニコム損保の保険対象どうぶつ種15種の手帳をご用意しています。
WEB上からどなたでもダウンロードいただけるほか、イベント等で無料で配布しています。●ペット防災専門メディアの運営
ペット防災情報に特化したオウンドメディアとして2022年12月から「どうぶつ防災図鑑」を運営しています。犬・猫だけでなくエキゾチックアニマルも含め、ペットの飼い主が災害に備えて知っておきたい様々な情報を学べるサイトです。
万が一のときに「ペットを置いて自分だけ避難するなんてできない」と飼い主とペットどちらも被害にあってしまう、あるいは泣く泣くペットを置いていく…そうした事態を少しでも減らせるように、『どうぶつ防災図鑑』ではペット防災に関する情報提供や啓発を通じて、「自分もペットも守る」新しい防災の形の実現を目指しています。■ウクライナの飼い主支援
戦火により被災したウクライナのペットとその飼い主の皆様を支援するため、『ウクライナのペット救援募金』プロジェクトを実施し、皆様から募金いただいた寄付金と、アニコムグループからの1,000万円、またアニコム社員からの寄付とあわせて、合計56,470,488円を2022年5月2日にIFAW(国際動物福祉基金)へ寄付しました。
また、戦火により被災しウクライナから日本に避難してきた(また、戦争を中断させる等のために日本に来た)ペットとその飼い主の皆様を支援するべく、昨今の事態が収束し、避難者の方が帰国または自立して日本で生活ができるようになるまでの間、ペットにかかる必要な医療費を全額支援しています。 -
イベント出展
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新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を受け、アニコムグループでは以下の取り組みを行いました。
■新型コロナウイルス感染症と診断された方へのお見舞金
アニコム損保のペット保険のご契約者及び被保険者が新型コロナウイルス感染症と診断された場合、おひとりあたり5万円のお見舞金をお支払いしました。感染された方の不安を少しでも解消し、ペットが安心して暮らせるようにするための取り組みです。2020年4月20日から本取り組みを開始し、2021年3月末までに1,078件・5,390万円をお支払いしました。
■「#stayanicom」プロジェクト
2020年4月10日から2021年12月末まで、新型コロナウイルス感染症に対するペット飼育者の不安を少しでも解消できるよう、新型コロナウイルスに感染された方のペットを無償でお預かりする「#stayanicomプロジェクト」を実施しました。犬64頭、猫34頭、うさぎ2羽、ハリネズミ1頭の計101頭のお預かりと、ハムスター1頭の訪問ケアを行いました。このプロジェクトが新型コロナウイルスの感染拡大防止対策に貢献したとして、環境省(小泉進次郎環境大臣)から感謝状を授与されました。
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