社長インタビュー

すべてのどうぶつと人の幸せを目指し、健康寿命延伸に向けた予防を推進することで新たな保険のかたちを創造します。 代表取締役社長 小森 伸昭

2019年6月

1.はじめに

アニコムグループは、社名に掲げた「ani(命)+communication(相互理解)=∞(無限大)」を企業活動の根源にすえています。これは、命のあるものすべてがお互いに理解し、尊重し合い、ともに一つの目的に向かって力を合わせることで、これまで不可能と思われていたことが可能になると考えているからです。こうした考えのもと、私たちはペット保険事業を柱にこの無限大の価値創造力を活かし、世界中に「ありがとう」を拡大することを、グループの経営理念として掲げています。

2.2018年度を振り返って

2018年度において取り組みました当社グループの重点施策と業績についてご説明いたします。

アニコム損害保険株式会社では、2018年度の重点施策である「ペット保険のさらなる収益力向上」に向けて精力的な営業活動に注力し、ペットショップ代理店チャネルや直販チャネルを中心に新規契約を獲得した結果、新規契約獲得件数は堅調に推移しました。また、既契約の継続率が商品改定による一部保険料引き上げの影響により一時的に低下したものの、年間を通じて87.0%台で堅調に推移したことから、保有契約件数も753,332件(前連結会計年度末から54,766件の増加・同7.8%増)と、順調に増加しています。

また、E/I損害率 注1)は新規契約増による商品ポートフォリオの改善が順調に進んだことから、59.0%と前年同期比で0.2pt改善しました。既経過保険料ベース事業費率 注2)は、引き続き規模拡大に向けた投資を行っているなか、費用の一部圧縮等により34.5%と前年同期比で0.7pt改善しました。この結果、両者を合算したコンバインド・レシオ(既経過保険料ベース)は前年同期比で0.9pt改善し93.5%となりました。

これらの結果、当連結会計年度の連結経営成績は以下のとおりとなりました。保険引受収益34,535百万円(前期比10.4%増)、資産運用収益383百万円(同8.8%減)、新規事業等を含むその他経常収益910百万円(同44.8%増)を合計した経常収益は35,829百万円(同10.8%増)となりました。一方、保険引受費用24,071百万円(同10.6%増)、営業費及び一般管理費9,112百万円(同7.5%増)などを合計した経常費用は33,550百万円(同10.1%増)となりました。この結果、経常利益は2,278百万円(同23.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,610百万円(同22.0%増)となりました。

3.2019年度の取組み

近年、日本国内では、ペットの飼育世帯数の伸び悩みに加え、ブリーダーの高齢化・減少などの理由により、犬の飼育頭数の逓減傾向が続いています。また、現在、国内のペット保険事業には、アニコムグループを含む損害保険業の免許を受けた5社に、少額短期保険業者の10社を加えた15社が参入しており、競争環境が厳しい状況となっています。
一方で、国内のペット産業全体の市場規模は、毎年、拡大し続けており、2018年には約1兆5千億円を超え、ペット保険市場についても、2018年のペット保険の普及率は約9%の水準まで伸長しています。これは、現代社会において、私たち人間とともに暮らすペットは、「家族の一員」であるという意識の高まりがあることに加え、ペットとして飼育するどうぶつも、これまで人気の犬や猫のほか、ハリネズミやチンチラなどのいわゆるエキゾチックアニマルと呼ばれるどうぶつ種にまで広がっていることが背景にあると考えられます。
アニコムグループでは、こうした社会情勢の変化や顧客のニーズを逃すことなく的確に捉え、新たな社会的価値を創出し続けていくことで、持続的な成長を目指していきます。

4.”涙を拭く保険会社グループ”から”笑顔を生み出す保険会社グループ”へ

これまでのアニコムグループは、“涙を拭く保険会社グループ”として、どうぶつに生じた病気・ケガに対して、保険金給付サービスや治療等のサービスを提供し、これらのサービスの質の向上に努めるとともに、ペット保険の普及・促進に取り組んできました。その結果、国内でのペット保険の普及率が約9%にまで伸長する中で、アニコムグループは2018年まで11年間連続でシェアNo.1を獲得するなど、国内におけるペット保険事業のリーディングカンパニーとしての地位を確立できたものと考えています。
これからのアニコムグループは、2019年度からを第二期創業期と位置付け、これまでの歩みを更に加速させ、“涙を拭く保険会社グループ”から、“笑顔を生み出す保険会社グループ”へと成長するための取組みを進めていきます。第二期創業期では、創業時から目指してきた、あらゆるデータから、病気・ケガを分析し、「健康度」を見る予防型保険会社グループとなることを実現していきます。

笑顔を生み出す保険会社グループ